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脳出血・脳梗塞後遺症の症状は何がある?脳卒中リハビリ | update: 2023.01.17

脳梗塞・脳出血の後遺症の種類

脳梗塞などの脳卒中は、脳の血管が詰まったり、破れたりすることで脳・神経細胞が死んでしまう病気です。

脳・神経は体を動かしたり精神機能をつかさどる、様々な機能があります。そのため、脳の機能が障害されるとその部位に応じた後遺症が出現します。例えば、運動麻痺や感覚障害、高次脳機能障害がよくみられます。後遺症により日常生活がうまく動かせなくなることがあります。今回は、脳卒中により起こる後遺症の種類を解説していきたいと思います。

・運動麻痺

 からだが動くときに脳から脊髄・末梢神経を通って筋肉に指令が送られます。脳の細胞や神経がが傷ついたり弱ったりすることで、力が入りにくくなったり痙縮と呼ばれ手足がこわばってしまいます。具体的に言うと、指が伸びなくなったり、つま先が上がらなくなります。

・感覚麻痺

 感覚麻痺は、ものを触れたり温度の感じ方が弱くなったり、全く感じなくなる症状です。例えば、ものを触ったり触れられることがわからない。ポケットの中のものが取れないなどがあります。他にも異常感覚という常に正座の後の痺れのようなものが感じられることもあります。
 感覚には触覚(触れられている感覚)圧覚(圧を感じる)深部覚(関節の動きや重さを感じる)温度覚(熱さや冷たさを感じる)痛覚(痛みを感じる)等の体性感覚。その他にも前庭感覚(頭の傾きや速さを感じる)視覚(目で見る)聴覚(聞く)等があります。
 感覚障害は完全にわからなくなる感覚脱失や感覚が弱くなる感覚鈍麻など程度もさまざまでそれぞれが混ざり合うものがあり細かい評価が必要です。

・構音障害

 構音障害は、ことばを理解しているし、伝えたいことばははっきりしているのですが、音を作る器官やその動きに問題があって発音がうまくできない状態を言います。 話し方がぎこちなくなる、途切れ途切れになる、吐く息の音が混じる、不明瞭になる、または単調になることがあります。

・嚥下障害

 嚥下障害は、飲み込む機能が低下するものです。嚥下障害により、栄養を口から十分にとることが難しくなり、場合によっては胃瘻(いろう)と言って胃に直接栄養を送る方法を選択する場合もあります。

・高次脳機能障害

  • 高次脳機能障害は、障害される部位によって症状が違います。症状は主に以下のものがありますが、数種類混じることもあります。
  • 記憶障害:新しいことを覚えることができなくなります。
  • 注意障害:注意散漫となり、1つのことに集中できなくなります。
  • 失認:視力は正常であるにもかかわらず、目の前の物の名前が言えなかったり認識できなくなります
  • 半側空間無視:視力は正常であるのに左右のうち片側にある物や人を認識できなくなります。多くは左側に半側空間無視が見られます
  • 失行:明らかな麻痺がないにもかかわらず、道具をうまく使えなくなります
  • 言語障害:言語障害は言葉の表出や理解が難しくなる失語症の他に聞く、読む、書くといった機能の低下も含まれます。
  • 遂行機能障害:物事を計画して実行する行為が難しくなります。

 以上のように、脳卒中になると様々な症状が出現します。時には、外から見えないことも多く、周囲の方の理解とフォローが必要になることもあります。対処方法としては、リハビリテーションや環境調整があります。

気になる症状や対象方法など気になることなどありましたら、お気軽にお問い合わせください。

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ありがとうございました!

畠朋成