脳出血、脳梗塞等のリハビリの種類は?脳卒中リハビリ | update: 2023.01.11
・脳出血、脳梗塞後遺症のリハビリとは?
リハビリというと一般的にマッサージとか機能訓練というイメージをお持ちの方が多いのではないでしょうか?それは、一部正解でもありますし、間違ってもいます。
リハビリテーションは日本語で「全人間的復権」と訳され、「障害を持った人が身体的・精神的・社会的・職業的・経済的に能力を発揮し人間らしく生きる権利のこと」であり、それを目指して行われるのがリハビリテーションであるとされています。
つまり、その人らくし生きるためにする全てをリハビリテーションというのであって、一般的なイメージの「リハビリ」はその中のほんの一部であるということです。
例えば、その人が家の中で安全に暮らせるようにするために立ち座りの練習を行うこともリハビリテーションですし、復職のために職場との情報交換や業務量を調整することもリハビリテーションになります。
では、脳卒中後のリハビリはどのように進めていけば良いでしょうか?
脳卒中には何故リハビリが必要なの? でも触れましたが、脳出血・脳梗塞を発症すると傷ついた脳・神経は復元しません。ですので今あるものを最大限に活かしていく必要があります。
脳卒中後で動きにくくなっている方の場合のリハビリでは以下の種類があります。
- 振動療法:筋や腱に振動刺激を加えて筋緊張の抑制を図ったり疼痛抑制の効果を目的に行います。市販のマッサージ機などでも使用可能です。
- 末梢電気刺激療法:脳の働きを活性化させることを目的に、手足に微弱な電流を流すリハビリ方法です。
- ミラー療法:鏡を用いて動かしにくい身体が動いているかのような錯覚から運動のイメージを変えていく方法です。
- 歩行練習:歩行の仕方を新しく再学習していくことで、効率良い歩行方法を獲得していきます。 トレッドミルや装具を用いることもあります。
- バランス練習:様々な姿勢をコントロールできるようにする練習です。
- 体力強化練習:有酸素運動を行い、心肺機能を強化します。
- 基本動作練習:寝返り、起き上がりなど基本的な動作がスムーズに行えるように動きのコツを掴むために行います。
- 日常生活動作練習:食事や着替えなどの生活を送る上で必要な動作を実際の場面や想定した場所で練習を行います。
- CI療法:麻痺した手を積極的に使用し、動きのスムーズさや頻度を上げていく方法です。
- 促通反復療法(川平法):伸長反射やタッピングを使用しながら麻痺した手や足を自実際に動かすといったことを何度も反復して行うリハビリの方法です。電気や振動機器を併用しながら行うことで、より効果を高めることもできます。
- 経頭蓋磁気刺激(TMS):TMSは電磁石を用いて電流を起こし、頭蓋骨を通して脳に刺激を与える方法です。
- 経頭蓋直流電気刺激(tDCS):tDCSは、TMSと同様に頭蓋骨を通して電気を脳に伝えるリハビリ手法です。TMSよりも刺激が弱く感じるという点でメリットがあります。
- 促通反復療法は、理学療法や作業療法で用いられることがある方法です。電気刺激療法の類は、運動と併用することで効果が大きくなります。脳に負った障害をより効率的に改善することが望まれます。
これら以外にも、様々なリハビリの方法、機器があります。
また家族や周囲の方々と行うリハビリもとても大切になります。病院や自宅、デイサービスなどでリハビリの専門家と行う時間は、日常のごく一部になります。そのため、日常生活の中からできるだけ運動・練習を行い活動的な生活を送ることが重要です。
リハビリの方法はとてもたくさんあり、ご本人にあったものができているか不安になることがあります。
「自分に合っているやり方はなんだろう?」「どういう生活をすればより改善するかな?」など、どんな事でもお問い合わせいただくことで無料相談が行えます。
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畠朋成