業種や職種で異なる健康課題健康経営支援 | update: 2023.02.03
目次
職業によって対策を立てないといけない
仕事にはさまざまな特徴があります。例えばIT企業では屋内でパソコンに向き合って勤務する。製造業では長時間等ながら手だけを動かす。このように職場環境や業務内容によって生活習慣や身体に負担をかける度合いが異なってきます。また、「同じ会社内だから」「同じ業種だから」といって健康課題が全て同じではありません。経営者や従業員の健康に対する考え方も把握した上で、業種や職種、職場環境、生活リズム等の特徴を意識して対策を立てることが重要です。
パターン①規則的な勤務時間でデスクワークが多い業務
管理部門・事務系
管理職や事務職に従事する従業員は、主にパソコンを使うデスクワークが中心で、長時間椅子に座ったままの姿勢でいることが多いのが特徴です。
高血圧、高血糖、腰痛、肩こり、目の疲れ、足のむくみなどが挙げられます。また、日常的に活動量が少ないために肥満になりやすいことも特徴の一つです。部署や時期によっては、十分な睡眠時間を確保することが難しくなり、睡眠不足等による体調不良も見られます。
パターン②顧客都合のため生活リズムを作りにくく生活が不規則な業務
営業職、サービス業、接客業、IT関連
顧客が第一優先となる行動をすることが多くなるため、一定の生活リズムを維持することが難しい場合があります。共通点は食生活が乱れやすいことです、食事の回数が1日1〜2食になったり、間食を摂りすぎたり甘い飲料水を飲みすぎる傾向があり、高血糖などになりがちです。
パターン③現場で体を使って作業し、生活が規則的な業務
製造業や建設業
工事のラインや作業現場で、体を使って作業をすることが多く、朝から夕方まで勤務時間が一定の職場です。一般的に高塩分、高カロリーの食事や弁当を好む傾向にあります。炭水化物やボリューム重視の食事が多くなり、高血圧や肥満のリスクが高いことが特徴です。また同じ空間ですごくことが多く、同僚の生活習慣に影響を強く受けることもあります。
パターン4夜勤・交代制勤務等、勤務時間が長く比較的身体を使う業務
夜勤のある業務
夜勤・交代制勤務で生活のリズムが作りにくく、また食事時間が不規則になるという健康課題が挙げられます。夜勤明けの就寝前に飲食をしがちであるため、脂質異常症や高血糖といったリスクが高くなる傾向にあります。昼夜逆転の生活となるため、睡眠障害に陥りやすいリスクもあります。
夜勤勤務や不規則な勤務を強いられる労働者は、心身の疲労が蓄積しがちです。循環器系疾患のリスクが高い人は、抗ストレスと血圧の急上昇が、脳血管疾患や心臓病などの発作を誘発する引き金にもなり重大s事故や死亡事故に直結する危険性もあるため注意が必要です。
いかがでしょうか。多分心当たりが一つはあるのではないでしょうか。では、どのように対策を取っていけば良いのでしょうか。次回ではこれらに対する具体的な、対策方法を解説していきます。
本日もありがとうございました。
畠 朋成